決して負けてるとは思わない。

決して負けてるとは思わないし、表現の仕方が上手だとも思わないのだが、自分にはその表現の場さえあたえられていないのは、負けているのかもしれない。自分のアピールの仕方が上手ではないのであろう……。そう思うようになった。
認められなくとも、自分の表現をある一定のラインで確立し、資産を残し、継続は力とまではいわないが、残していかなければ、えらそうなことは言えない。認められない実績であっても、なにか形あるものを残さなければ、口ばっかりの評論家とかわりない。
自分はカメラマンだ。雑誌や、卒業アルバムでは形あるものが残っていっている。でもそれは、オーダーされたものであって、自分自身の表現の方法として残ったものではない。確かにいろんなことを考え写真を撮り、それはそれで、ある一定の表現としては間違いのないものであろう。
しかし、自分の表したいものはそれではなく、編集さんの表したいものであろう。そこに自分の表現が加味されているにすぎない。またそうでなくては仕事がなりたたない。
それは仕事として当然だ。
それは、それで突き詰めていき、それとは別に、自分自身の中で、なにか継続でき、表現として新しいものを考え写真として残していかなくてはいけない。それがカメラマンだ。
そんなこんなで………。