回想的上海(序章)

tatsujii2003-12-17

大陸の乾いた、冷たい風が吹き荒ぶ中、熱い、人民のパワーで、発展著しい、上海の地に初めて降り立つ。
そもそも、なぜ上海に来たかったか?空港で自分にもう一度、問い掛ける。「上海は今が一番おもしろいよ。古い町並みがどんどん取り壊され、新しく、重力の法則に逆らったようなビルがどんどん建っている。ちょうど日本がバブルの時代にたくさんビルを建てていったように・・・・。古い町と、新しい町の調和を見るなら、今しかないわよ。」今年の2月に上海に行った、我が配偶者の言葉を思い出す。その時、初めて、上海という地に魅力を感じた・・・・。
今まで、中国圏の地には、三回行っている。返還、間もない香港。近代ビルが建ち並び、悪の巣窟と言われた、九龍なき香港は、久しぶりの海外旅行という一種の優越感以外の感情はあまり感じえなかった。百万ドルの夜景と歌われた、ビクトリア・ピークからの風景も、雨でかすんで、それほど美しいとは思えず。唯一、電脳街で山のようにあふれているコピー商品を見ると、中国の世界的な法を無視した、商魂魂を感じる事ができ、また、そのことに、ある種のよろこび?をおぼえた。
台湾。旅行費が安くあがる地。ということで選んだ台湾。ここは、香港より中国らしかった。近代的なビルも建っているには建っているんし、通りを歩くと、庶民的な、商店、中国語だけの看板等もまだ多い。屋台街に行けば、様々な呼び込みにドキドキしながら、鼻をつく香辛料の臭い。香港ほどあか抜けしないこの土地に、なぜか心奪われた。三回目は、同じく台湾。遊びで行った台湾から帰国後間もない時に、取材で台湾に行かせてもらえた。初めての海外取材。今まで、心の中で、海外取材に行ったらどうするか?常にシュミレートし、いつかは、絶対行ってやる!!!と思っていた自分にとって、願ったりのチャンスだった。ましてや、つい先日行ったばっかりの土地だったので、要領もだいたいわかり、結果は満足の行く物に仕上がった。
今回、四回目となる中国。期待はふくらむばかりだ、SARS騒ぎで、さんざんじらされ、いつかは・・・しかし、早く行かないと、日本と同じようにビルが建ち並ぶだけのつまらない土地になってしまう。行きたい、なるべく早く上海に・・・はやる心を落ち着かせ、空港から、ホテル行きのバスに乗り込んだ・・・。


ということで、本日はおしまい。気力があれば続き書きます。